平成28年(2016年)熊本地震におきましては、全国の皆様から温かいご支援、ご声援をいただき心より御礼申し上げます。幸いにも、スタッフ全員、及び家族に怪我はなく、現在は無事に業務を行うことができております。
家の損傷や、水・電気・ガスの切断に一時は困窮することもありましたが、皆様からの救援に助けられ、無事避難生活を過ごすことが出来ました。日本中、世界中のたくさんの方に気遣われているのだ、と実感することができ、恐怖と混乱の中でも胸を暖かくすることが出来ました。

地震直後の南阿蘇

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南阿蘇村の孤立

◆電気が4日間つながらない状態で、同時に上下水道も電気で稼働していた為に使用できない状況でした。
◆主要道路が寸断され、都市部への交通がなく大変不便であった。陸地内だが孤立した村のようになった。
◆雨天時は山間部に土砂崩れの恐れがあり、大雨の度に避難指示を発令しました。
◆余震があるたびに土砂崩れがあるのではないかと不安だった。

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土砂崩れ

◆各地で激しい土砂崩れが起こり、余震の度警戒が必要でした。一部、山の地形が変化するほど影響を受けた箇所もあります。
◆南阿蘇村では道路の寸断・土砂崩れの影響で、1000人が孤立する事態となりました。各地で道路が寸断され、救援物資の運搬や復興支援に支障がでました。

皆様に支えられながら
少しずつ前へ進んでいます

現在の南阿蘇

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復旧

◆外輪山にある風車3基は、震災による損傷で稼働が難しくなり、撤去が行われました。西原村の風車は稼働を一時停止していましたが、2018年に復旧工事を終え10基のうち9基が再稼働しています。
◆立野~高森間の約18kmを結ぶ南阿蘇鉄道は一部区間で運行していましたが、2023年7月に7年3ヶ月ぶりに全線開通し、運行を再開しました。駅舎なども整備され利便性も良くなっています。また、熊本復興プロジェクトとして漫画のキャラクターとコラボした期間限定の列車も運行しています。

新阿蘇大橋

復興のシンボル「新阿蘇大橋」

熊本地震で崩落した旧阿蘇大橋に代わり、2021年3月に開通。全長525mで、旧橋から約600m下流の急峻な峡谷に架橋されました。複数の橋脚と上部の橋桁を一体化させた”PCラーメン橋”の中でも国内有数の規模となっており、地震などの揺れに強いのが特徴です。歩道も設置されており、展望所には休憩所やトイレ、ジェラートが楽しめる売店が併設されています。展望スペースからは、長陽大橋や白川第一橋梁(南阿蘇鉄道)などを眼下に望むことができ、休日は観光客で賑わっています。

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